新型コロナウイルス感染症への対応や市の考えを問う
第40号 / 発行年月　2021年4月発行 / 発行者　大野城市議会議員　松田みゆき

一般会計は7年ぶりのマイナス予算。
市税収入は新型コロナウイルス感染症の影響により前年度比6.8％、9億２５９２万９千円の減になっています。

臨時休業等による学習の遅れを懸念
学校と保護者間連絡手段のＩＣＴ化を

昨年3月2日から政府の要請により全国一斉の臨時休業が行われました。政府は4月7日に福岡を含む７都府県に緊急事態宣言を発出、4月16日に対象を全国に拡大しました。緊急事態宣言が解除され学校が再開されるまでの間、子ども達は自宅での自主学習となりました。
年が明けても臨時休業が繰り返されている小中学校も見受けられ、学習の遅れが懸念されました。
新聞報道でもあったように、私の方にも大野城市の臨時休業に対して保護者からの問い合わせを多くいただきました。各学校ともに所定の学習内容を年度内に終了する見通しで、臨時休業による学習の遅れはないとの回答を受けました。

　小学校では、欠席連絡等による学校と保護者との連絡手段は、連絡帳や電話で行われており、コロナ禍においては特に電話連絡が多くなっていることがわかりました。現在小中学校では、学校側から一斉送信される安心メールが活用されています。欠席連絡機能を追加することにより、学校の先生方の電話対応などの負担や連絡帳を近所の子どもに託す保護者の負担も軽減されます。
また、アンケートや配布資料のメール配信の提案も行いました。文部科学省から各都道府県教育委員会宛に学校保護者間における連絡手段のデジタル化の推進についても通知が出されています。市の小中学校のデジタル化推進に期待しています。

雇用調整推進奨励金の給付状況について

令和2年5月の申請受付開始以降１６９件の申請を受け、１５１件は給付済みで給付額は１５１０万円です。内訳として雇用調整助成金の受給者が１２０件、緊急雇用安定助成金10件、小学校休業等対応助成金21件でした。想定件数の２００件と比較すると75.5％の給付率になります。パートアルバイト就業者のうち2月時点で全国の実質的失業者は女性で１０３万人、男性43万人、休業支援金を知らなかった割合は女性48.9％男性は49.7％に上りました。
情報を必要としている人に伝わることの難しさを感じています。

※雇用調整推進奨励金の申請期限は令和3年５月31日まで延長されました

電子図書館導入の考えは

新型コロナウイルス感染症の影響により、公共図書館においても電子書籍貸出サービスに対する意識の変化が見られます。
視覚障がい、発達障がい、肢体不自由などの障がいによって読書が困難な人々に読書環境を整備することを目的に制定された読書バリアフリー法には、自治体に視覚障がい等の読書環境を整備する責務が定めています。
また、本市のこども読書活動推進計画に電子書籍等を含む様々な図書・電子媒体との関わり方についても調査研究を進めていくと記載されています。電子図書館の導入について要望しました。

３月議会予算（当初・補正）

◆自治体デジタル化推進基金積立金

デジタル技術を活用し、行政サービスの向上を図る事業を推進するための基金の新設

補正予算額　2億円

◆社会福祉施設等特別支援金給付事業

「高齢者・障がい者（児）への支援」及び「子どもの保育」を行っている施設等に対し１施設当たり10万円の支援金を給付

補正予算額　３２１３万５千円

◆新生児子育て応援特別給付金給付事業

新生児一人当たり10万円の給付金を給付（対象者：令和3年4月2日から令和4年３月31日までの間に生まれた新生児）
補正予算額　９６２３万2千円

◆ＡＩ・ＲＰＡ導入事業

定型的な事務をシステムにより自動化し、業務の効率化を図る

予算額　４４７万3千円

◆インターネット口座振替受付サービス事業

インターネットで申込みの手続きができるようシステムを導入

予算額　４５３万２千円

◆医療的ケア児・者在宅レスパイトケア支援事業

訪問看護を利用している医療的ケア児・者に対して、年間48時間を上限に訪問看護に係る経費を助成

予算額　３６０万円

◆総合型地域スポーツクラブ運営事業

各世代に対応した運動・スポーツ教室をコミュニティセンターや総合体育館で通年開催

予算額　６９７万５千円

◆認可保育所定員拡充事業

待機児童の解消に向けて既存保育所を移転建て替えするための補助を行うもの

予算額　2億４１２９万円

介護保険料改定へ

令和3年度から令和５年度までの第1号被保険者の介護保険料を基準月額で「５４００円」から「５４３０円」に改定されます。近隣自治体との比較では、本市は平均よりも低い金額といえます。

介護保険料基準月額比較表

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～松田みゆきプロフィール～

1976年5月30日春日市生まれ
福岡県立春日高等学校卒業（15期生　現在　同窓会副会長）陸上部高跳び
中村学園短期大学食物栄養科卒業（40期生幹事）
2011年大野城市議会議員　初当選
福祉文教委員会（～2013年）
住居表示審議会（～2013年）
2013年都市環境委員会（2015年）
広報委員会（～2015年）
2015年大野城市議会議員2期目当選
総務企画委員会副委員長
決算特別委員長
2017年～　福祉文教委員会委員長
議会運営委員会副委員長
広報委員会委員
土地開発公社理事
2019年4月市議会議員3期目当選
総務企画委員会委員長
議会運営委員会副委員長
土地開発公社理事
2021年5月～
都市環境委員会委員
議会運営委員会副委員長